ヒマラヤの雪解け水が作り出す、爽やかな酸
ネパールは、インドと中国のチベット自治区に接する内陸国です。
標高8,848mのエベレストが存在し、自然環境にあわせてその地域でできる農作物や生活様式も異なり、集落、民族ごとの独自の文化や言語が今でも保たれている、世界的に見ても稀な国です。
雪を被った山々の印象から北国だと思われがちですが、地理的にはインドやスリランカと同じ南アジアに分類され、コーヒーが育つエリアも多くあります。標高の高さや、豊かな自然環境。栽培、精製時に使用される水は、ヒマラヤの山々に磨かれた雪解け水を使用しています。高品質なコーヒーが育つ条件がそろっているのです。
トゥロポカラ村があるのは、カトマンズから西方面に車で6-8時間の場所。現地の人たちでさえ、この地域を「ダナパリ(山奥)」という通称で呼んでいるほど閉ざされた場所に位置し、たどり着く為には舗装されていない山道を進み、時には川を車で横断した先にようやくたどり着ける人口200人ほどの小さな村です。村に着くといたるところで「タルチョ」と呼ばれる、カラフルな5色の旗が見られます。チベット仏教の信仰のひとつで、魔除けと祈りの意味を込めて掲げています。
トゥロポカラ村では、10年以上前からコーヒーの生産はされてきたものの、 農家さんそれぞれがコーヒーを育てていました。「今の自分たちのやり方では、もっとおいしいコーヒーを作ることはできない」と2020年にププメンドコーヒー農業グループを立ち上げ、品質向上に取り組み始めました。「ププメンド」とは、タマン族の言葉で「お花(メンド)のつぼみ(ププ)」という意味。 「ぼくたちは、まだ始まったばかりでお花のつぼみのようなもの。このつぼみを咲かせられるようみんなで頑張るんだ。」 という思いで名付けたそうです。毎年研究を重ねながら、品質向上に取り組んだ彼らのコーヒーは、明るい酸を持つ素晴らしい品質のものになりました。
ヴァサンタは、ネパール語で「春」。ヒマラヤンヴァサンタ、「ヒマラヤの春」と彼らが名付けたコーヒーは、爽やかなフレーバーを持ち、冷めていくごとに甘さが増していきます。ヒマラヤ山脈からの雪解け水で精選された、クリーンカップも特長です。
風味特性
フレーバー:ブラウンシュガー、アーモンド、ハーブ
アシディティ:オレンジ、みかん
アフター:黒糖
ボディー:ミディアム
焙煎度:中煎り
是非飲み比べてお楽しみください
世界のコーヒーを巡る旅〜アジア編~ のカップはこちら
寒暖差が大きく、ヒマラヤの雪解け水が流れる地域はコーヒーの生産にうってつけです。
5色の旗「タルチョ」が掲げられている小さな村で常に品質改良が行われています。
「ヒマラヤンヴァサンタ(ヒマラヤの春)」と名づけれらた爽やかなカップ。
生産国:ネパール
地域:カブレ郡 マハバラット地区
農園または母体名:ププメンドコーヒー農業グループ
標高:1200m〜1300m
品種:カツーラ、ブルボン
精製方法:ウォッシュ
乾燥方法:天日乾燥
包装形態:グレインプロ
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